役者スタッフが和装でお出迎え
JR博多駅から新幹線で15分。JR小倉駅からビルの立ち並ぶ市街地を歩くと、突如として現れる天守閣と和服の人々。そのギャップに驚く人も少なくないのではないでしょうか。

福岡県で唯一の天守閣を持つ小倉城では、武士や忍者などの衣装を着たスタッフが、江戸時代風の演出で、訪れる観光客をもてなしています。

「よう来てくださったのう!」ー。観光客でにぎわう休日の天守閣では、脇差に袴姿の侍が「武士言葉」で出迎えてくれます。

観光客に囲まれシャッターを浴びているのは、黄金の甲冑を身に着けた武将です。

受付では忍者などが入城チケットを販売しています。

和装のスタッフは、見どころや施設案内のほか、有料のガイド(予約制)もしています。

お城の近くにあるお土産店「しろテラス」でも、江戸時代の商人をイメージした和装のスタッフが、北九州の名産品をおすすめしてくれます。
-「しろテラス番頭さん」写真④
小倉城庭園には、華やかな浴衣姿のスタッフの姿が。茶室でお抹茶を立ててくださる先生方も、もちろん和服です。
-「小倉城庭園の和服の女性」写真⑤⑥
小倉城には、地元で俳優活動を続けながら、小倉城での接客の仕事をする「役者スタッフ」が多数在籍しています。
2022年秋には、お城に在籍している役者スタッフを含め、地元の俳優陣が集結し「小倉城 武将隊」が誕生しました。

武将隊の魅力は、本格的な演技と殺陣のパフォーマンス。不定期ですが、天守閣内を巡回して入城者との記念撮影に応じたり、最上階の展望室で殺陣や演舞を披露しています。
「武将隊に会いたい」という方は、武将隊ホームページ、ツイッターで随時出演情報を発信しているので、チェックしてみてくださいね。
和装で「なりきり」できるイベントも!
和装スタッフのおもてなしを受け、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分になった後は、「私も和服を着てみたい!」と思うこと間違いなし。
小倉城の天守閣内には、無料で江戸時代のお姫さまが着ているような打掛や、子供用の陣羽織を着て記念撮影できるスペースもあります。

羽織るだけ、数分で和装を体験できるので、ぜひご利用ください!
また小倉城には、米・大リーグエンジェルスの大谷翔平選手がホームランを打った際に被る兜と同じ製造元「甲冑工房・丸武産業」(鹿児島県)の兜があります。
今年のゴールデンウィークは、その兜を被って記念撮影できるイベントを開催し「大谷選手の気分を味わってみたい」と多くの家族連れやカップル、外国人観光客でにぎわいました。

今後も小倉城では、来城者に向けた江戸時代の衣装の着用体験などを企画する予定です。お見逃しなく!

